聖宝(しょうぼう)
聖宝さんは、空海さんの弟真雅さんの弟子で、真言宗の僧です。また、醍醐寺の開祖で、当山派修験道の祖とされます。修験道は、天台系の本山派と真言系の当山派の二つがありますが、この当山派の祖とされました。役小角さんにならって、金峰山(きんぷせん)で山岳修行を行ったことから来ていると思われます。修験道の祖は役小角さんで、その再興者が当山派の祖、聖宝さんだとする図式です。
聖宝さんには、犬にまつわる逸話があります。師の真雅さんは大の犬好きで、かたや聖宝さんは犬嫌いだったそうです。真雅さんは、犬を飼っていました。ある日、真雅さんが留守の時、聖宝さんは、犬を欲しがる漁師に会います。そして、聖宝さんは、その漁師に真雅さんの愛犬を与えてしまいます。戻ってきた真雅さんは、激怒しました。そして、聖宝さんを追放してしまったというお話しです。あるいは、聖宝さんが悔いて自ら寺を出ていったというバージョンもあります。いくら犬嫌いでも、ちょっとやりすぎですね。
画像:聖宝
画像出所:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E5%AE%9D
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