広隆寺
広隆寺は、京都太秦にある真言宗のお寺ですが、通常の真言宗のお寺とは、だいぶ変わっています。大日如来や不動明王とった密教の尊格ではなく、本尊は釈迦如来です。それもそのはずで、空海さんが真言宗を始める以前からあったお寺だからです。奈良時代に、すでに京都で勢力を持っていた渡来系の秦氏の氏寺が前身です。秦氏の長、秦河勝さんが建立したと伝わっています。秦河勝さんは、聖徳太子と非常に近かったと言われていますので、聖徳太子との関係も深そうです。
嵐山電鉄の「太秦広隆寺駅」のすぐ目の前です。大変便利ですが、電車のアナウンスは、広隆寺近くの太秦映画村を強調していますので、ちょっと残念な気がします。
広隆寺は、とにかく寺宝が豊富です。国宝二十点、重要文化財四十八点です。国宝の中には、十二神将があります。十二躯で一点の勘定になりますので、仏像数ではもっと多いことになります。そして、これらの多くが、霊宝殿で鑑賞することができるのが素晴らしいです。広隆寺は、入るのは無料で、霊宝殿には800円が必要となりますが、これだけの寺宝が見られるのでお得な気がします。
画像:広隆寺
画像出所:京都観光Navi
https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=7&tourism_id=284
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