東大寺大仏の開眼供養

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奈良東大寺の大仏は、毎日数多くの観光客が見に来ています。この大仏さんは、盧舎那仏像(るしゃなぶつぞう)ですが、752年(天平勝宝4年)の開眼式は、たいへん盛大であったと言われています。開眼式とは、新しくできた仏像に目を入れて魂を迎え入れる儀式です。

聖武天皇の発願で行われました(開眼式では、譲位され太上天皇)。『古事談』では、最初、この供養の導師を行基さんが依頼されました。ところが、行基さんは、異国からやってくる一人の僧がふさわしいと言います。その僧が来るとされる海に迎えに行くと、西から小舟で一人の僧がやってきました。行基さんとその僧と会うと、お互い感極まってしまいました。この僧は、インドの婆羅門(ばらもん)僧の菩提僊那(ぼだいせんな)さんです。そして、この菩提僊那さんは普賢菩薩の生まれ変わりで、行基さんは文殊菩薩の生まれ変わりだそうです。そう、二人は時空を超えて再会したことになります。また、お釈迦様がいらっしゃった頃、二人は再会を約束したそうです。

画像:東大寺大仏
画像出所:東大寺
https://www.todaiji.or.jp/information/daibutsuden/

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