お葬式と不浄
日本では、葬式に参加すると、死に触れるため「不浄なもの」と考えられました。たいへん古い時代には、腐敗した死体に近づくと、衛生面の問題があったのかもしれません。そのため、お清めの塩が伝統的に使われてきました。葬式から家に帰ってくるとき、門前で塩をまくというものです。仏教は死を不浄とはとらえないので、神道などの影響が大きいのかもしれません。
ただ、最近は、このお清めの塩はあまり使わなくなったそうです。お寺だけでなく、葬儀場でも配られなくなったそうです。塩は使わなくても『神仏秘法大全』には、お清めの呪文が紹介されています。以下の通りです。
「本来も元と有る神の我なれば汚れ不浄はいかがあるべき。
忌まば忌む忌ねば忌まむ忌むと言ふ忌とはをのが心なりける。
千早振る我が心よりなすわざはいつれの神もよそに見るべき。」
ちょっと、早く口言葉みたいですね。これを門前で唱えて家に入れば、不浄は一切ないそうです。
画像:お葬式
画像出所:イオンライフ
https://www.aeonlife.jp/knowledge/manner/detail/
この記事へのコメント