鎮宅霊符神(ちんたくれいふしん)

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鎮宅霊符神は、家内安全を祈祷する72種類の霊符(鎮宅霊符)を司る神様です。道教、陰陽道、密教などが入れ混じった神様で、そのルーツはよくわかっていません。道教の玄天上帝(真武)から由来したという説もあります。ただ、元々は中国から日本に入ってきて、妙見菩薩や神道の国之常立神(くにのとこたちのかみ)などと習合して、深い信仰を集めました。

寺院で、鎮宅霊符神が祀られていることがありますが、宗派等一定していません。例えば、京都では革堂(行願寺)、不動明王院、曙寺で祀られていますが、革堂は天台宗、不動明王院は現在浄土宗ですが、元々は密教寺院、曙寺は禅宗系の黄檗宗です。色々な習合をしたためでしょうか。この鎮宅霊符は、時代とともに変容してきたみたいですが、現在でも売られています。中には、カードとして売られているものもあります。霊符は、神棚等に飾ったり、目につくところに貼ったりしますが、カードとなると携帯用でしょうか。

画像:鎮宅霊符神
画像出所:實相院
https://jitsusoin.jp/pray/thintaku/

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