『神仏秘法大全』

『神仏秘法大全』は、柄澤照覚が明治42年に著した、幅広い宗教宗派から集めた呪術・おまじない集です。そこには、具体的な方法、つまり印、祝詞、真言、神歌、お札、お供えなどが記載されています。内容は、息災、願望実現、祟りや呪いからの回避など、平和的なものが中心で、憎い相手を呪詛するようなものはほとんどありません。虫歯の治療や、ものがの…
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准胝観音(じゅんでいかんのん)

密教で六観音と言いますと、聖観音、千手観音、馬頭観音、十一面観音、准胝(じゅんでい)観音、如意輪観音となります。この中で、比較的馴染みが薄いのは、准胝観音ではないでしょうか。 准胝観音はヒンドゥー教の女神チャンディーから来ていると説がありますが、よくわかっていません。ただ、中国では人気で、仏教だけでなく、道教にも取り入れら…
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飯綱法と忍術

以前ご紹介した飯綱法は、管狐を操る呪法ですが、忍術にも用いられたそうです。甲賀忍学者の大原数馬氏が著した『甲陽軍鑑的流』で、雄雌の鹿の皮と亀の甲羅を使った秘術が紹介されています。これらに様々な加工を行った後、飯綱権現にお供えをします。そして、3月3日から5月5日まで毎日祈願することによって、願いがかなったり、敵の攻撃を防いだりす…
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